リノベーションについて

新しい住宅改修方法として近年注目されているリノベーションとは

リノベーションのメリット

古くなった住まいを改修する方法として、最近テレビや雑誌でよく見聞きする言葉にリノベーションがあります。しかし、リノベーションはリフォームと似たような意味合いで使われることがあり、違いがよく分からない方も多いでしょう。

この記事では、リノベーションについての基本的な内容をご紹介します。

リノベーションとは「価値を高めた作りに変える」こと

リノベーション(renovation)には刷新、改善、修復などの意味があり、建物の改修に使われる言葉です。日本ではこれまで、住まいの改修にはリフォームという言葉が使われていましたが、リノベーションとリフォームは厳密には違います。

リフォームは壊れたり老朽化した部分を元の状態に戻したりする時に行うもので、リノベーションは、住まいの機能性や住み心地を今よりも向上させることが目的になります。

ライフスタイルの変化に合わせた家作り

ライフスタイルの変化に合わせた家作り

マンションや一軒家を購入した当時は、この先家族が増えることを想定してファミリー向けの3LDKや4LDKの間取りを希望することが多いでしょう。しかし、月日が経ち子どもが巣立った後、夫婦二人で住むには部屋が多くて住みにくいと感じるものです。このような場合に、リノベーションで間取りを2LDKや1LDKに変更することができます。

また、介護が必要になることを見据えて、段差をなくす、浴室やトイレを広めにするなど、老後を想定したリノベーションを行うことも可能です。

好みを取り入れることができる

間取りや内装に自分のライフスタイルを合わせるのではなく、料理が趣味だから広いキッチンが欲しい、映画館にいるような音響環境を整えたいなど、自分らしい家を一から作ることができます。

以前までは、このような希望を叶えるには家を新築するしか方法がありませんでした。しかしリノベーションなら、希望する土地に中古住宅があれば、そこで理想の家作りを行うことができます。

具体的なリノベーションの例

古い住宅に備え付けられているキッチンは画一的で、使う人の身長差などが考慮されていませんでした。しかし、現在主流となっているキッチンは高さを選べたり、手で触れずに水を流すことができたりするなど機能性に優れています。リノベーションを行って最新のキッチンを設置することで、今までより使い勝手のよいキッチンで調理を行うことができるようになります。

また、過去の耐震基準で建てられた住まいは、現在の耐震基準を満たしていないケースもあります。リノベーションでは内装をすべて解体し、壁の耐震強度を高める工事ができるだけではなく、配管や配線と言ったインフラの改新をすることも可能です。

 

リノベーションのメリット

間取りの大幅な変更や、趣味や好みを生かした家作りができるリノベーション。希望の家に住めるだけではなく、リノベーションには他にもさまざまなメリットがあります。

物件選びがしやすい

リノベーションのメリット

物件選びでは希望する条件と物件が合わないことがよくあります。人気のエリアは土地が空いていないことが多いですし、立地的には申し分がなくても、築古物件では間取りや設備などに不満があるケースもあるでしょう。

リノベーションを前提にした物件選びなら、築古物件も物件数に含めて検討ができるので、選べる物件数が多くなり希望の物件を見つけやすくなります。

資産価値が上がる

マンションでも住宅でも、建ててから年数が過ぎるほど建物自体の資産価値は下がります。日本では、ずっと下がり続けるのではなく、住宅は築20年、マンションは築25年を目途に建物自体の資産価値は0となり土地のみの価値になります。

つまり、これは裏を返すと築20~25年過ぎた住宅やマンションは、それ以上建物は値下がりしないということです。そして、このような中古物件や築古物件をリノベーションによって機能性や設備を充実させることで、資産価値を上げることができるのです。

 

リノベーションのデメリット

リノベーションは一見するとメリット尽くしのように思えますがデメリットもあります。そのため、リノベーションを行う時は、デメリットも含めて検討する必要があるでしょう。ここでは、リノベーションのデメリットをご紹介します。

住み始めるまで時間がかかる

リフォームよりも工事の規模が大がかりになるため、必然的に工事にかかる時間も長くなります。また、リノベーションを行いながら住み続けるのが難しいケースもあり、その場合は借り住まいを設ける必要があるでしょう。

想定外の追加工事が必要になることがある

リノベーションで主な対象となるのは中古住宅や築古住宅です。築年数が古い住宅は現在定められている耐震性や耐久性が不足している可能性があり、追加で耐震性や耐久性を高める工事が必要となることがあります。

また、当初は壁を新しいものに替えるだけのつもりが、壊してみたら配管や柱が劣化していて修繕が必要となることもあります。

間取りの変更不可の物件がある

マンションの構造が「壁式構造」の場合、壁によって建物の荷重を支えているため、壁を取り壊して間取りの変更を行うことができません。

住宅ローン減税の対象外となることも

住宅ローン減税の適用にはマンションなら築25年以下、一軒家は築20年以下などの条件があります。リノベーションすることを前提に中古物件を購入する際、減税制度を利用したいならこの条件に合う物件を選ぶ必要があるでしょう。

 

まとめ

リノベーションでは自分の好みをとことん追求した家作りが可能ですが、理想ばかりを求めてしまうと、実際に住んだ時に困ってしまうことが多いかも知れません。特に水回りや配線などは、専門家以外にはなかなか分かりにくい部分です。

「有限会社なおこう」では、住む人のことを一番に考えた家作りを提案しています。家に関する疑問や不安はもちろん、どこに尋ねたらよいのか分からないことでも、どんなことでも遠慮せずに、京都府舞鶴市の「有限会社なおこう」までお気軽にお問合せください。