外壁材の種類とは?外壁材を選ぶ前に押さえておきたいポイントについてもご紹介します

外壁材の種類とは?

家の外壁材はさまざまな種類があり、選ぶ前にポイントを押さえておく必要があります。とはいえ「どの素材を選べばいいのかわからい」「それぞれの特徴が気になる」などと、いろいろ悩まれる方も多いのではないでしょうか。今回は、外壁材の種類や外壁材を選ぶ前に押さえておきたいポイントについて解説します。

外壁材の種類

窯業系サイディング

サイディングとは、板状に形成した外壁材を指します。窯業系サイディングは、セメント質や繊維質、混合原料などを板状に形成したもので、約70~80パーセントの圧倒的なシェアを誇ります。日本産業規格(JIS A 5422 2019)に規定されており、工場生産で品質が安定しているのが特徴です。

タイル調やレンガ調など、​​デザインのバリエーションが豊富にあります。他の外壁材と比較してもデザイン性や機能性に優れています。継ぎ目に使用するコーキング材の劣化がみられると、メンテナンスの時期と言えます。

金属系サイディング 

金属板と断熱効果のある​​​​裏打材によって構成された外壁材です。表面の金属板には、ガルバリウム鋼板や溶融亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム合金、ステンレス鋼板などが使用されます。軽量で「重ね張り工法(カバー工法)」が可能であるのも金属系サイディングの特徴です。断熱性や耐震性に優れ、コストパフォーマンスが高いのもメリットです。コーキングの劣化やサビが生じるとメンテナンスの時期と言えます。

樹脂系サイディング 

塩化ビニル樹脂が主原料のサイディングです。プラスチックの仲間で窯業系サイディングの約1/10と軽量であることが特徴です。耐久性や耐候性に優れ、ひび割れしにくいのがメリットです。雨水の浸入が抑えられるオープンジョイント工法を採用し、基本的に再塗装は不要とされています。

木質系サイディング 

無垢の木材を使用したサイディングです。そのまま使用すると燃えやすいため、不燃処理を施すことで、耐火性や防火性などに優れています。また、自然本来の木材を使用するため、木の温もりを感じることができます。

モルタル

セメントに水・砂を混ぜ合わせたものです。外壁につなぎ目がなく、デザインの自由度が高いのが特徴です。防火性に優れ、職人の手作業によって仕上げます。

タイル 

石や​​粘土などを板状にして焼き固めたものです。耐久性に優れ、汚れや傷がつきにくいのが特徴です。浮きや剥がれが生じると、メンテナンスの時期と言えます。

ALC 

高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートパネルです。珪石やセメント、生石灰、アルミニウム粉末などが主原料です。断熱性や耐火性に優れています。防水性はほとんどありません。

外壁材を選ぶ前に押さえておきたいポイント

重視するポイントを明確にする

「費用をおさえたい」「耐久性や耐火性など機能性を重視したい」「メンテナンスの手間をかけたくない」など、重視するポイントを明確にすることが大切です。

強い拘りがない場合

こだわりがなければ、コストパフォーマンスや機能性に優れた窯業系サイディングを選ぶと間違いありません。70~80パーセントの圧倒的なシェアを誇り、住宅の定番となっています。

まとめ

今回は、外壁材の種類と選ぶ際のポイントをご紹介しました。外壁材の種類は、窯業系サイディングからALCまで多数の種類があります。選ぶ際は、重視するポイントを明確にすることが大切です。こだわりがなければ、窯業系サイディングを選ぶと問題ないでしょう。