注文住宅購入時の住宅ローンに関する注意点

注文住宅購入時の住宅ローンに関する注意点

多くの人にとって人生の中で一番高い買い物といわれるのが、マイホームです。多くの人にとって一生に一回の買い物でしょう。ならば徹底的にこだわりたい、理想の住まいにしたいと考え注文住宅でマイホームを建設しようと思う人も多いでしょう。

もし住宅ローンを組んで注文住宅を作るのであれば、いくつか注意しておきたいポイントがありますのでここで見ていきます。注文住宅購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

注文住宅の流れを理解しよう

注文住宅は建売住宅と購入の流れが違ってきます。建売の場合、既存の建物を売買する形になります。しかし注文住宅の場合、売買契約をしてから建物を作るのが大きな違いです。

いったん土地を購入する

建売住宅の場合、物件をいろいろとみて最終的に購入する家を決めます。そして申し込みをしたうえで売買契約を交わします。一方の注文住宅の場合、建売のように既存の物件を購入するのではありません。まずは建物を作る土地を購入します。土地の売買契約を交わしてからハウスメーカーなどと建築の打ち合わせをして、建築工事の請負契約を交わします。つまり2段階の契約を交わす必要があります。

ちなみに注文住宅の場合、土地売買契約を交わした段階で土地代金を支払わないといけません。ローンを組む場合、建売とは申し込むタイミングが異なりますから注意が必要です。

手付金の段階でローンの申し込みをしよう

注文住宅の場合、土地を購入してから建物を作る2つのステップを踏まないといけません。そして土地を購入する際に売買契約を締結した段階で手付金として、一部お金を支払います。そして土地の明け渡しの際に残金を支払う流れが一般的です。手付金としていくら準備するかですが、大体5~10%といわれています。

1,500万円の土地を購入した場合、大体75~150万円程度の手付金が必要になりますので注意しましょう。注文住宅の場合、土地売買契約を交わすくらいの段階で住宅ローンの本審査を受けるのがおすすめのタイミングです。

5回前後支払いのタイミングがある

土地の手付金と残金を支払った後で、今度は建物の建築費用を支払います。この建築費用ですが一括というところは少ないです。工事の進捗状況によって、何回かに分けて代金を支払うことが多いのです。物件にもよりますが着工時と中間地点、完成時と3回に分けて支払うのが一般的です。つまり注文住宅の場合、5回くらい支払いタイミングがあると考えてください。建売の場合手付金と残代金の支払いと2回程度なので大きく異なります。イメージ的には住宅の引き渡しの段階で代金全体の6~7割程度支払う感じです。それを理解したうえで資金計画を立てる必要があります。

注文住宅における住宅ローンの組み方

注文住宅を購入する際に住宅ローンを購入しようと思っているのであれば、大きく2種類のアプローチが考えられます。どのような方法があるか、以下で詳しく見ていきます。

土地先行融資

1つ目の方法は土地の売買契約を交わす段階で申し込む方法です。土地と建物の合わせた費用の融資を一気に受ける方法です。このような手法を土地先行融資といいます。ローンを組む場合、手数料がかかります。土地と建物別々にローンを組むとそれぞれに手数料がかかりますが、このように一本化してしまえば余計なコストの負担を免れられます。

ただし土地先行投資を選ぶと、土地探しとハウスメーカー探しを同時並行で進めないといけないので少しあわただしくなります。またローン実行までの間、土地の売り主に決裁を待ってもらわないといけない事態も想定できます。

つなぎ融資の利用

もう一つの方法は建物だけの住宅ローンを組む方法です。この場合、土地の代金は別で資金を確保しなければなりません。土地の代金を自己資金で賄えるのであればいいですが、それが難しければ土地用と建物用の2本立ての住宅ローンを組む形になるでしょう。

また先ほども紹介したように注文住宅の場合、何度も支払いのタイミングが訪れます。そのタイミングで資金を十分準備できないという事態も想定できます。その場合には住宅ローンとは別につなぎ融資を利用することも検討しなければなりません。

2本立ての場合、土地購入時にローンの申し込みをして、建築依頼する際に建物のローンの申し込みをする形になります。土地先行融資の時と比較して、時間の猶予があります。土地を購入してからじっくりハウスメーカーを探すことも可能です。ただし2本立てになるとそれぞれに手数料を支払わないといけなくなり、コストもかかる点に注意しましょう。さらにつなぎ融資を利用するとなると、さらにコストがかかります。

まとめ

建売と比較して、注文住宅の場合土地の購入のほかに建物の建築費用を別途で支払わないといけません。支払のタイミングも何度も訪れるので、資金計画をしっかり立てておく必要があります。注文住宅について「有限会社なおこう」では、資金計画にも親身に相談に乗っています。ローンが心配であれば、ぜひ一度お気軽にご相談ください。