固定金利と変動金利の違いとは?住宅ローンを借り入れする人はどの金利を選択しているのか?についても解説します

住宅ローンを借入する際には、固定金利と変動金利を選択する必要がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。また、どちらのタイプを選択するべきなのでしょうか。選択する金利タイプ次第で、月々の支払額や生涯の支払い総額が大きく変わってきます。金利の知識を正しく理解し、自分にあった金利を選択しましょう。

固定金利と変動金利の違い

今後住宅ローンの借入を検討している人にとっては長期間の返済に影響がでるため、次の内容をしっかり確認しましょう。

固定金利

固定金利とは金利が固定されている返済方式ですが、「全期間固定型」と「固定金利期間選択型」があります。固定金利は変動金利に対して金利が高くなりますが、その分全期間もしくは定められた期間は変動しません。そのため、家計を安定させるのであれば固定金利が良いとされています。

変動金利

変動金利は3ヶ月ごとに金利が変動し、固定金利よりも安い金利が設定されます。主に銀行が住宅ローン借入の最低金利を提示するのが変動金利となっており、もっとも選択される返済方式です。変動金利は3ヶ月ごとに変動するルールとなっていますが、25パーセント以上変動しないというルールがあるため、実質変動なしの状態が継続しています。そのため、なるべく総額を抑えたい人は変動金利を選択するケースが多いでしょう。

金利の選択方法

金利タイプを選択する判断材料として、金利が今後どのようになるのかを想定する点が挙げられます。そのため、ここでは金利の想定を踏まえた返済方式の選択について解説します。

今後金利は上がらないだろうと予想するなら

金利が上がらないと想定するのであれば変動金利がおすすめです。低金利のまま返済することができ、総額を抑えることができます。また、変動金利は25パーセント以上変動させないというルールがあるため、金利変動のリスクにも対応しています。
ただし、金利が25パーセント以上変動した分については期間満了後に一括返済する必要があるため、注意が必要です。

今後金利は上がるだろうと予想するなら

金利が上がると想定した場合は固定金利がおすすめです。期間固定中は金利がどれだけ変動しても返済に影響がなく、市況の影響が家計に及ぶことがありません。非常に安定した返済ができる固定金利ですが、固定金利選択型にした場合は変動後の金利が選択されるため、注意しましょう。

金利が上がった際に返済総額の増額を抑えたいなら

金利が上がった後であっても返済総額を抑えたい人は、固定金利を選択しましょう。金利変動の影響を受けることがない返済が可能です。ただし、日銀がゼロ金利政策をストップした際、一番最初に影響を受ける返済方式のため金融の動向は注視する必要があります。

まとめ

今回は、固定金利と変動金利の違いをご紹介しました。住宅ローン返済方法の固定金利と変動金利は、どちらにおいてもメリットとデメリットがあります。そのため、どちらが最適なのかはしっかり確認し選択しましょう。