家を建てるときには、間取りや設備などはもちろん外観や内装などのデザインも考える必要があります。注文住宅を建てる際には、だいたいのスタイルを決めることで色や素材選びがスムーズに進みます。自分たちにどのスタイルの家が合っているのかが分からないという人もいるかもしれませんが、一般的なスタイルやモダンな家の特徴をご紹介します。
注文住宅のスタイル
注文住宅を建てる時には、さまざまなスタイルの中から外観や内装を決めることができます。自分に合ったスタイルを選ぶためにも、まずはどのような種類があるのかを知っておきましょう。
モダン
100年ほど前まではたくさんの装飾が施された建築が多くありましたが、徐々に装飾の少ないシンプルなモダン建築が広まりはじめました。シンプルで現代的なデザインのことをモダンといいます。直線的なデザインや無機質な素材を使用するのが特徴です。モダンな家の中でも、建築家の個性が強く出ているような家のことをコンテンポラリーと呼ぶこともあります。
外観と内装のイメージを合わせる場合もあれば、内装で少し印象を変えることもあります。外観は白や黒のかっこいい印象、家の中に入ると木材を使用していたりするとギャップがあって素敵な印象を受けることもあるかもしれません。
ナチュラル
ナチュラルな家は木材を使用するなど自然の要素を取り入れることをいいます。木材を使用するだけではなく、白やベージュなどの落ち着いた色味を使うのが特徴です。家具にファブリック素材を取り入れることでよりナチュラルな印象に仕上がります。温かみのある家にしたい場合におすすめのスタイルです。子供がいる場合は木や自然と触れ合って育ってほしいと思っている人も多いかもしれませんが、ナチュラルな家であれば家の中でも触れ合えるのが嬉しいポイントです。
ベーシック
ベーシックなスタイルは、豪華さはなくてもシンプルで住みやすい家のことをいいます。モダンやナチュラルと似た印象を持つかもしれませんが、もう少しシンプルで無駄を省いたスタイルです。施工会社によって定義は異なりますが、それぞれベーシックなスタイルを打ち出していることもあります。他のスタイルに比べると費用を抑えられるため選択肢の一つに入れてみるのも良いかもしれません。
ラグジュアリー
ラグジュアリーなスタイルは、開放感や高級感を意識した家のことをいいます。開放感という面では、一つの部屋を広く取ることや吹き抜けを作ることで広々とした空間を演出できます。家具ではソファに革を使用したり大理石や天然石など重厚感のある素材が使われたりすることが多いのが特徴です。照明にシャンデリアやスタンドライトを使用することでラグジュアリーな雰囲気が更に広がります。家づくりだけではなく家具選びも重要なので、家を建てながら家具選びにも時間をかける必要があります。
国・地域ごとのスタイル
家のスタイルはイメージごとに分けられることが多いですが、地域ごとの特色を活かしたスタイルが選ばれることもあります。最近人気なのが、白を基調としながらも差し色がカラフルな北欧スタイル。北欧は日照時間が短いため、家の中で快適に過ごせることを意識して考えられています。
フランス南部のプロバンスのような南欧スタイルは、壁に白い漆喰が使われることが多く、素朴でありながらフランスならではのおしゃれさも感じられるスタイルです。アメリカンスタイルの中には、ログハウスのようなカントリースタイル、海を感じさせる西海岸スタイル、モノトーンが個性的なブルックリンスタイルなどの種類があります。
モダンな家の特徴とは?
モダンな家が人気ですが、どのような特徴があるのでしょうか。自分にぴったりの家のスタイルを見つけるためにも、さまざまなスタイルの特徴を知っておきましょう。
モノトーンな色味
モダンな家はシンプルに構成されていることが多いですが、色味も同じようにシンプルなモノトーンが採用されることが多くなっています。基本的には白を基調としており、黒やグレーといった無彩色を組み合わせてツートンカラーの外壁になっていることも。内装にもモノトーンの色を使用されることが多く、壁や床を白、家具に少しだけ黒を入れることで差し色にすることもあります。
無機質なテイスト
モダンな家の特徴として、無機質であることがあげられます。外観には直線的なラインが多く、長方形や正方形、それらを組み合わせたような構造が多くなっています。直線的なラインを活かすために、屋根が平らだったり片流れ屋根であったりすることもあります。
また無機質な印象を強くしたい場合は、打ちっ放しのコンクリートを外壁や内壁に使用することもあります。コンクリートはおしゃれな印象を与えながら、耐久性が高く耐火構造となっているのもポイントです。モダンな家は無駄な装飾が少ないため費用を抑えることができるのもメリットの一つです。
モノトーンな色味
モダンな家はシンプルに構成されていることが多いですが、色味も同じようにシンプルなモノトーンが採用されることが多くなっています。基本的には白を基調としており、黒やグレーといった無彩色を組み合わせてツートンカラーの外壁になっていることも。内装にもモノトーンの色を使用されることが多く、壁や床を白、家具に少しだけ黒を入れることで差し色にすることもあります。
吹き抜けのある空間
モダンな家では開放感を生み出すために吹き抜けが作られることもあります。吹き抜けは1階の天井がなく2階までつながった空間になるため、広々とした印象になります。吹き抜けがあると家の中に光が入りやすいことや、2階の子供部屋の様子を1階からも感じられることなどがメリットとなります。その一方で2階部分のスペースが制限されてしまうことや、空間がつながっていることから冷暖房の効率が悪くなってしまうことがデメリット。吹き抜けを採用したい場合はメリットとデメリットのどちらも考慮した上で選ぶようにしましょう。
照明の計画
基本的な外観や内装によって家のイメージは決まりますが、照明選びで更におしゃれな印象をプラスすることができます。一般的にはLEDのシーリングライトが使われることが多いですが、天井に埋め込むタイプのダウンライトを使用すると天井がフラットになるため空間を広く見せる効果もあります。
天井に使用するのではなく壁面から間接光を当てることで部屋を柔らかいあかりで照らしてくれます。リビングだけではなく、寝室や玄関、廊下などに使用することもあります。薄暗くなってしまうこともあるため場所選びが重要ですが、おしゃれな空間にしたいときにおすすめの照明です。
キッチンの配置
キッチンには大きく分けて壁付け式と対面式の2種類に分けられます。壁付け式は料理をするときに壁側を向く作りのキッチンのことをいい、対面式とはリビングやダイニング側を向いて料理をする作りのことをいいます。対面式のことをカウンターキッチンともいいます。
カウンターキッチンはリビングやダイニングの様子を見ながら料理することができ、リビングやダイニング側から見るとカウンターを隔てているためキッチンの手元などが隠れることがメリット。最近の家ではカウンターキッチンが増えてきていますが、モダンな家にも採用されることが多くなっています。料理中も家族とのコミュニケーションを取れるのがカウンターキッチンの魅力です。
注文住宅で理想の暮らしを叶えましょう!
「モダンな住宅を作りたい」と思ったら、まずはどんなスタイルにしたいかを決め、統一感のあるデザインにすることが大切です。また、吹き抜けを取り入れたり、間仕切りを減らして空間につながりを持たせたりと、大胆な空間作りによって、シンプルなデザインでもダイナミックでインパクトのある部屋になります。
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皆さまの家づくりが成功しますように。