不動産は動産と違い予算を大きくオーバーすることがありますが、なぜ予算オーバーするのでしょうか。また、予算オーバーとなった場合に費用を抑える方法も合わせて知っておくべきです。そこで、この記事では注文住宅を建てる際に予算オーバーとなる原因と対策について解説します。
注文住宅で予算オーバーする原因
注文住宅で予算オーバーとなる原因は、主に次の3つです。
この原因をあらかじめ把握しておくことで、予算内で注文住宅を建てることができます。
資金計画をしていない
そもそも資金計画をしていなかったり資金計画の精度が低い場合は予算オーバーとなる可能性が高いです。家づくりの予算を「知人がこのぐらいだから」「月々の支払だとこのぐらいだから」という理由で決めてしまうと、極端に少ない予算枠になってしまうことがあります。そのため、予算オーバーとならないためには正しい資金計画を立てる必要があります。
要望の優先順位がついていない
全ての要望が入っている家づくりが理想ですが、現実的ではない部分がどうしても出てきてしまいます。たとえば「駅近」「静かな環境」「相場より安い土地」という要望を全て満たそうとすると、矛盾が生じるケースがほとんどです。なぜなら駅近だと電車や踏切、繁華街の騒音があるため静かな環境とはならず、そもそも土地は相場よりも高いことが多くなるからです。このように、要望に優先順位をつけない状態で土地探しをすると予算オーバーとなるケースが多いでしょう。
土地の探し方を理解していない
土地をインターネットで閲覧し気になった物件を現地確認するだけでは、良い土地を見つけることはできません。なぜなら土地のプロでない限り、土地に建物を建てた場合の総額を把握することができないからです。そのため、土地を独学で探す場合は結果的に予算オーバーとなり、失敗するケースが多いです。
予算オーバーしたらどうする?予算を削る方法
予算オーバーしてしまったら、どのような項目を削るのがよいでしょうか。家づくりは費用が高くとも必ず必要な項目もあるため、削る項目の取捨選択は重要です。そこで、この記事では予算オーバーとなった場合に削れるおすすめの項目について解説します。
建物の面積と仕様
予算をもっとも抑えやすいポイントは、建物の面積です。建築面積を小さくできれば大きく費用を削減することができ、他の項目を残したままにできます。また、余計な仕様が含まれていないかも合わせてチェックしましょう。
土地の面積
建物面積と同じように、土地の面積を小さくすることは非常に効果的な削減方法です。そのため、建物面積と駐車計画のバランスを見極めながら最適な土地面積を割り出すことが重要です。とはいえ、すでに土地を購入済みでそれから新築を考えている方は、土地面積を削るのが難しいため、土地の購入の前に建築会社にまず相談することをお勧めします。
住宅ローンの借入プラン
住宅ローンの金利は生涯コストという面で非常に大きく、たとえば2,500万円の融資を35年間で返済した場合、金利が1%違うと550万円のコスト差が生じます。そのため、住宅ローンの借入先とプランはしっかり検討することをおすすめします。より良い条件でローン審査を通すためにも、借入がある場合は返済しておく、クレジットカードを持ちすぎないなど、事前にお金周りを綺麗な状態にしておく必要があります。
まとめ
注文住宅を建てる際には予算に気をつける必要がありますが、予算オーバーを防ぐためには資金計画や要望の優先順位など重要なポイントを押さえる必要があります。そのため、この記事で解説したポイントをしっかり押さえ予算内での家づくりを目指しましょう。